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外壁彩る障害者アート 箱根強羅公園のクラフトハウス

話題 | 神奈川新聞 | 2018年7月27日(金) 11:12

箱根クラフトハウスの屋外展示販売スペースの壁を彩る「アール・ド・ヴィーヴル」のメンバーら=9日、箱根町強羅
箱根クラフトハウスの屋外展示販売スペースの壁を彩る「アール・ド・ヴィーヴル」のメンバーら=9日、箱根町強羅

 箱根強羅公園(箱根町強羅)にある「箱根クラフトハウス」の屋外展示販売スペースの建物外壁が障害者の手で色彩豊かに生まれ変わり、来園者の目を楽しませている。手掛けたのは、小田原市のNPO法人が運営する福祉事業所で創作活動を仕事としているアーティストたち。関係者は「思い切りの良さや、感じたままに表現している素晴らしさを感じてもらえると思う」と話している。

 園内にものづくりの体験工芸館を構える箱根クラフトハウスで9日、アートペイントのライブイベントがあった。

 キャンバスは、屋外展示販売スペースのあずまやの壁面。NPO法人「アール・ド・ヴィーヴル」(同市久野)の福祉事業所を利用する知的障害者や精神障害者6人が、アクリル絵の具を使って筆を振るった。

 木目だった八角柱の建物の外壁7面が、箱根で見られる鳥や花、植物などを題材に彩られていくと、「かわいい」とカメラを向ける来園者も。絵の具の色を調整したり、作業に使う脚立を支えたりするスタッフの手助けの下、6人は写真やイラストで題材を確認しつつ約5時間かけて完成させた。

 メンバーの一人、中山明子さん(35)はカワセミと花を描写した。花は自分のイメージから生み出したという。「モチーフと似たように描くのが難しかった」と額に汗を浮かべながら出来栄えに胸を張った。

 イベントのきっかけは、箱根クラフトハウスで働くアーティストらが、知的障害者らの創作活動を支援している同法人の存在を知ったこと。運営会社の取締役事業部長の寺本和明さんは「作品を通じて来園者と話したり、ものづくりに興味を持つ裾野を広げたりできれば」と話す。

 一方、これまで建物のライブペイントを川崎市と小田原市で計2回実施している同法人の萩原美由紀理事長も「障害がある人が外で表現する場は少ない。すごくいい機会になった」と感謝する。

 2013年8月に発足した同法人の福祉事業所では現在、10~40代の男女約30人が活動。名刺をデザインしたり、制作した絵画を県内や東京都内の病院、企業など計30カ所以上にリースしたりしている。

 作品は商品化もされ、小田原市内外のミュージアム売店や文具店で販売。収益は工賃としてメンバーに支払われるという。

 同法人は今後、こうしたイベントなど活動の場が広がることを期待する。萩原理事長は「いろいろなアーティストが描いていて面によって雰囲気も違う。多様な味を楽しんでもらいたい」と呼び掛けた。

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