
かながわの景勝50選や、日本の滝百選などに選ばれている「洒水(しゃすい)の滝」(山北町平山)で22日、「洒水の滝祭り」が開催された。祭りの保存会と山北町観光協会が共催。
洒水の滝は3段で、落差は最大69メートル。保存会によると、祭りは100年以上前から行われている交流のための地域の催しが始まりで、今回で42回目という。
滝開き式では、滝の安全や観光客の健康を祈願し「洒水太鼓を守る会」の女性2人が太鼓の奉納演奏を披露。近くの滝不動尊境内では、健康や五穀豊穣(ほうじょう)を願う「洒水の火祭り」も執り行われた。
洒水の滝は2004年に落石があって以降、観瀑(かんばく)台が閉鎖されている。式典で同町の湯川裕司町長は「観瀑台まで行けなくなり観光客が少なくなっているのが実態だが、新たな台を計画しており数年後には完成する。これからも洒水の滝に末永く来てもらい、祭りも末永く続いてほしい」と話した。