平塚市で夏の風物詩「湘南ひらつか七夕まつり」が6日、幕を開けた。朝にぱらついた雨の影響で、初日の目玉の「千人パレード」は中止になったものの、店やイベントブースの関係者らは「天気だけは仕方がない」と客の呼び込みに声を張り上げた。
メインストリートとなる「湘南スターモール」には88本の色とりどりの飾りがお目見え。昨年、東京・上野動物園で誕生したパンダの「シャンシャン」や、平昌冬季五輪で2連覇を果たしたフィギュアスケート男子の羽生結弦選手らをモデルにした飾りが注目を集めた。千葉県から初めて訪れた女性(67)は「念願の平塚の七夕まつりで期待以上。雨も涼しくなってちょうどいい」と喜んだ。
雨は昼前には上がり、見附台広場のイベントスペースもにぎわった。来日しているリトアニアの音楽学校の生徒たちが民族音楽を披露。全長5メートルのティラノサウルスのロボットが子どもたちの人気を呼んだ。
「チャリ氷」と銘打ち、日本競輪選手会神奈川支部が設置したブースでは、現役の競輪選手が自転車をこいだ動力を使ってかき氷を作った。同支部長の對馬太陽選手は「子どもも喜んでくれて、競輪のPRにもなる」と笑顔だった。
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7日は「湘南ひらつか織り姫」も参加する音楽隊パレードなどが行われる。天候によってイベントが中止になる可能性もあり、公式ホームページで随時告知するという。