かつて小田原の浜をにぎわせたブリが、小田原漁港で5年ぶりの豊漁となっている。約7千本のブリやワラサが水揚げされ漁船に大漁旗が掲げられる日もあり、水産市場も活気づいている。
小田原市によると、「寒ブリ」で知られる日本海側と異なり、小田原地方は春先がブリ漁のシーズン。定置網漁が主流で、3月末から水揚げが増え始めた。詳しい要因は不明だが、水温や黒潮の流れが影響しているとみられる。
小田原では昭和前半をピークにブリが豊漁だった時期があり、地元を代表する魚でもあった。現在取れているブリやワラサは脂が乗った7キロ超で、市内の鮮魚店やスーパーを中心に販売されている。