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箱根湿生花園でイチゴ栽培 売れ行き好調、集客も期待

話題 | 神奈川新聞 | 2018年6月23日(土) 10:37

箱根湿生花園で4月から栽培されている「箱根りりか」=箱根町仙石原
箱根湿生花園で4月から栽培されている「箱根りりか」=箱根町仙石原

 箱根湿生花園(箱根町仙石原)が今春から、イチゴの栽培に取り組んでいる。既に園内での販売をスタートし、訪れた人から「この時季においしいイチゴが食べられるなんて」との声が上がるなど好評だ。ゆくゆくは収穫量を増やし園や町の名産に育て、来園者の増加や、地域全体の活性化という実りにつなげようとしている。

 園内の一角に建てられた約300平方メートルのビニールハウス1棟に、甘い香りが漂う。4月に約1500株の苗を植えてから2カ月ほど。順調に育ち、緑の葉の間には赤い実がのぞく。栽培している品種は、信州大教授が開発した「信大BS8-9」と呼ばれるもの。イチゴの端境期に当たる夏・秋~初冬に収穫できるのが特徴で、甘みと程よい酸味がある。実は中まで赤く、しっかりしている。

 ハウス内は日中が20~30度で夜間は10~13度。寒暖差のある立地が影響し、「10~12度が標準」(同園)とされる糖度を超える13度を計測したという。現在は1日に約2~4キロを収穫。「箱根りりか」と命名し、園内の売店で15~20パックほどを販売している。来園者からは「甘い」「おいしい」といった声が寄せられ、毎日完売するなど売れ行きは好調だ。

 箱根に新しい名産を生み出せないかと、同園の指定管理者「箱根観光施設」の社長(47)が発案。社長は町内で旅館業も手掛けており、宿泊客から「箱根の地の物はないの」という問い合わせの声に触発されたほか、園の有効活用も視野に入れている。

 同園は1996年度の55万5千人をピークに来園者が減少し、2017年度は約10万1千人。一方で植物が枯れてしまう12~2月の冬季には例年閉園せざるを得ず、この時期の活用方法が課題になっていた。イチゴの栽培を皮切りに、冬季に園内を有効活用できれば、集客力アップなどにつなげられる。植物の専門家が集まる園の特性も一層生かすことができ、期待は膨らんでいる。

 町によると、箱根で他にイチゴの栽培に取り組んでいる農家や施設はないという。社長は「軌道に乗ったら収穫量を増やして町内の旅館やホテルでも流通させ、名産として園や地域をさらに盛り上げる役目を担ってくれたら」と話している。箱根りりかは、約10粒入りで1パック500円。問い合わせは、同園電話0460(84)7293。


毎日水やりをしたり、害虫駆除をしたりしている同園の学芸員
毎日水やりをしたり、害虫駆除をしたりしている同園の学芸員

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