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鉄道コラム 前照灯(289)
アムトラックのコースト・スターライト、西海岸を疾走

話題 | 神奈川新聞 | 2018年6月22日(金) 12:00



 前回、アメリカ大陸横断のカリフォルニア・ゼファー号の話を書いた。その渡米の折、コースト・スターライト号にも乗ったので忘れないうちに触れておく。ロサンゼルスからシアトルまで西海岸2200キロ余を34時間ほどかけて走破するアムトラックの優等列車である。

ロサンゼルス駅で出発を待つコースト・スターライト号。堂々の長大編成である
ロサンゼルス駅で出発を待つコースト・スターライト号。堂々の長大編成である

 ロス10時10分発。これで途中のオークランドまで行く。全体でいえば3分の1くらいの行程だ。機関車は重連。最後尾が13号車。その後ろから2両目のコーチ(座席)車に陣取った。2階構造で見晴らしはいいが、窓は汚れて埃っぽい。

 オックスナードから海が見え始める。列車の愛称とは裏腹に、海岸線が望める区間はここからしばらくの間に限られる。列車の一番後ろで、走り去る後方の展望も楽しむ。海蝕にさらされた断崖の連続。荒涼の風景がたまらない。


人気のラウンジカー。2階席で窓も広く心地よいので、いつ行っても込んでいる
人気のラウンジカー。2階席で窓も広く心地よいので、いつ行っても込んでいる

 車窓はめまぐるしく変わる。パームツリーの揺れる町が過ぎるかと思えば、今度は広大な畑地や農園、果樹園。驚いたのは、赤い多肉性植物で覆われた原野。沿線に野火が広がるようだった。サンルイス・オビスポで小休止したあとは海辺を離れ、がぜん勾配に。うねるような海岸山脈に分け入っていく。


海辺の原野を行くうち、一面敷物のような多肉性植物が現れて沿線を染め上げた
海辺の原野を行くうち、一面敷物のような多肉性植物が現れて沿線を染め上げた

 売店で「マルちゃん」カップヌードルを発見。お湯を注いでもらってフォークですする。誰もいないと思っていた薄暗い最後尾車両の座席に男女一組が抱き合って身を沈めていた。面食らった。(F)


サンルイス・オビスポを出ると一転して山越え。うねうねとした深い丘陵が続く
サンルイス・オビスポを出ると一転して山越え。うねうねとした深い丘陵が続く

21時24分、意外にも定刻オークランド着。11時間余、退屈しない汽車旅だった
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