
中国四川省成都市双流区が27日、マスク1万枚を厚木市に寄贈した。同区でマスクの材料を調達する市内の製造メーカーが懸け橋になり、同社も1万枚を寄付した。
「中国が苦しい時に支援してくれた日本に感謝を伝えたい」。マスク製造会社「XINS(シンズ)」(同市栄町)代表取締役の徐鑫(ジョシン)さんは同区からそう言われ、市を紹介。徐さん自身も、市の起業支援事業を受けて会社を起こした。「中国と日本の懸け橋になるのが夢だった。実現できてうれしい」と喜んだ。
寄贈式はインターネットを介して行われ、リー・ヤン・ジュン副区長が「ともに困難を乗り越え、友好関係を築きたい」と話すと、小林常良市長も「これを契機に交流を深めたい」と応じた。市は1月、友好都市の江蘇省揚州市に医療用マスクなどを寄付した。今回受け取ったマスク2万枚を病院や小中学校、障害者施設などに配布する。