インターネット通販大手のアマゾンジャパンは5日、川崎市高津区の市立東高津小で、5年生児童170人に特別授業を行った。同区には同社の物流拠点「アマゾン川崎フルフィルメントセンター(FC)」がある。地元の子どもたちにセンターの役割や業務内容を知ってもらうとともに、科学技術などの知識を伝えようと、昨年から開催している。
同社社員から物流の仕組みの説明を受けた子どもたちは、同センターで活用されている自走式ロボットを動かすためのプログラミングを体験。最新システムの一端に触れた。試行錯誤の末に、適正なプログラミングでスクリーンに映し出されたロボットが思い通りの動きをすると、子どもたちの歓声が響いた。
このほか、児童が棚から商品を取り出し、箱に梱包(こんぽう)する体験も行われた。タブレット端末でプログラミングを体験した男子児童(10)は「難しかったけど、教えてもらってよく分かった。楽しかった」。女子児童(10)も「人とロボットの知恵と工夫があって、すごいと思った。興味が湧いた」と喜んだ。
同社の川崎FCは2016年夏に稼働した新たな物流拠点。国内で初導入した自走式ロボットによる商品の棚出し作業などで、整然かつ安全を確保した上で、円滑な顧客への商品配送を実現しているという。