
ウインドサーフィンのワールドカップ(W杯)が10日、津久井浜海岸(横須賀市)で開幕する。2年連続となる横須賀での開催を翌日に控え、出場選手らが9日、同市役所で会見し、「世界トップレベルのパフォーマンスを全国の皆さんに見てほしい」などと、それぞれ強い意気込みを語った。
大会には世界32の国と地域からトップライダー93人が出場。海岸沿いの幅400メートル、奥行き200メートルほどの海域にS字コースを設けて速さを競う「スラローム」、弱い風でもスピード感あふれるレースが楽しめる「フォイル」の2競技が行われる。
会見には、プロフェッショナル・ウインドサーファーズ協会(PWA)のジミー・ディアス会長(49)、昨年のPWAランキング男子2位のマッテオ・イアキーノ選手(28)=イタリア、女子4位のレナ・エルディール選手(29)=トルコ=らが出席。イアキーノ選手は「また日本に帰って来られてうれしい。昨年は運が悪くあまり風が吹かなかったが、今年は天気予報も良く、良いレースになると思う」と期待した。
男女28人が出場する日本人選手からは、横須賀を拠点に活動する国枝信哉選手(47)と須長由季選手(37)が出席。国枝選手は「津久井浜は世界にも誇れるビーチ。体調は完璧なので今まで以上に集中して頑張りたい」、須長選手も「昨年のW杯は不完全燃焼だったので、今年はすべてを爆発させたい」と語った。
今年は15日までの期間中、昨年より7千人多い4万人の観客動員を見込む。会場では「三浦半島グルメフェス」と題し、新鮮な地場の農水産物を使った料理が振る舞われるほか、11~13日の競技終了後には海に沈む夕日を見ながら音楽を楽しむライブも開催。上地克明市長は「今回は音楽イベントを実施するなどエンターテインメント性を高め、皆さんがわくわくするような大会にしたい」と話した。