愛好家らに好評を博している登山詳細図シリーズ第9作目となる「箱根・湯河原」が今月、販売された。対象地域に国際観光地が含まれているため、山名、駅名、バス停に英語表記を初めて加えた。
同シリーズは2011年、登山家の守屋二郎さんと父親で日本勤労者山岳連盟顧問の益男さんが実地調査して作成を開始。西丹沢、東丹沢など首都圏近郊を対象に主要登山道のほか、「道迷い」防止を兼ねて整備が十分でないバリエーションルートも網羅しているのが特徴。
今回、守屋二郎さんの知り合いの前田京剛さんが16年6月~17年12月に登山仲間21人の協力を得て調査し、100ルートを紹介している。前田さんは「一般の登山地図や観光ガイドで取り上げていないコースが25ある。石橋山古戦場コースなど、箱根・湯河原ならではの楽しみに使ってほしい」と解説している。
B1判変型で縮尺は1万6500分の1。吉備人出版が900円(税別)で販売。主要書店や登山用品店で扱っている。問い合わせは同出版・東京出張所電話0422(38)7902。