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別荘地文化を肌で体感、葉山の「旧加地邸」を公開

話題 | 神奈川新聞 | 2018年5月6日(日) 02:00

展望室(中央上)など特色あるスタイルで別荘地の雰囲気を醸し出す「旧加地邸」 =葉山町一色
展望室(中央上)など特色あるスタイルで別荘地の雰囲気を醸し出す「旧加地邸」 =葉山町一色

 昨年10月に国の登録有形文化財となった「旧加地邸」(葉山町一色)が5日、一般公開された。第26回葉山芸術祭の一環。見学者は景観と建物の調和が醸し出す別荘地文化の輝きを実感していた。

 三井物産初代ロンドン支店長・加地利夫の別邸として1928(昭和3)年に竣工(しゅんこう)。春夏秋冬ごとの季節感あふれる千平方メートルの敷地に、地下1階地上2階の延べ床面積364平方メートルの木造家屋が立つ。

 軒を水平にのばすなどの「プレーリー様式」を取り入れたライト風住宅の代表的な存在。ふんだんに使われた大谷石が重厚感も漂わせている。

 旧「帝国ホテル」を設計したフランク・ロイド・ライトのスタッフを務めた建築家・遠藤新の作。建築技術と景観を後世に残そうと2016年、川崎市の総合パッケージメーカー「ヨネヤマ」(武井泰士社長)が取得した。今後も一般公開の機会を設けていくといい、フェイスブック「加地邸KACHI-TEI」などで告知予定。

 ライトの業績に詳しい相模原市在住の建築史家・井上祐一さんが邸内を案内。相模湾を望む展望室など、都会のせわしなさを忘れさせる空間でのひとときを、見学者は楽しんでいた。


相模湾や葉山の新緑を望む展望室
相模湾や葉山の新緑を望む展望室
 
 

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