23日午後1時15分ごろ、横須賀市、三浦市、葉山町の計5万1800軒で停電が発生した。東京電力によると、午後3時5分ごろまでにすべて復旧した。同社はカラスなどの鳥が巣を作ろうとして木などが送電線に接触したのが原因とみて調べている。
三崎署によると、影響で三浦市内に65あるすべての信号が消え、引橋など主要9交差点で警察官が交通整理を実施。警察官がいなかった同市初声町入江の交差点では、横断歩道を渡っていた小学5年の男子児童(10)が車と接触し、膝に軽傷を負った。また同市の南下浦、初声の両市民センターでは計14人に住民票などを発行できなかった。
横須賀市内と葉山町でも計54の信号が消えたが、警察官が誘導し大きなトラブルはなかった。また京急線は、金沢文庫-三崎口間の上下線の一部で遅れが発生。横須賀市立市民病院(同市長坂)では救急患者の受け入れを一時停止し、市内の2病院に振り分ける措置を取った。