1. ホーム
  2. ニュース
  3. 話題
  4. 技芸磨き人形に魂 ひとみ座乙女文楽50年 女性一人遣い、記念公演開催へ

技芸磨き人形に魂 ひとみ座乙女文楽50年 女性一人遣い、記念公演開催へ

話題 | 神奈川新聞 | 2018年4月20日(金) 16:05

50周年記念公演の「奥州安達原」の練習に励む団員を指導する村上さん(右端)
50周年記念公演の「奥州安達原」の練習に励む団員を指導する村上さん(右端)

 女性だけで演じる一人遣いの伝統人形芝居「ひとみ座乙女文楽」が今年、結成50周年を迎える。プロ劇団として唯一伝承している同座は、国内外で公演したり、地域の子どもたち向けの教室を開いたり、伝統の灯をともし続けている。5月に開く記念公演を前に、同座は「半世紀にわたって磨いた繊細でダイナミックな技芸をぜひ、間近で感じてほしい」と来場を呼び掛ける。

 乙女文楽は、大正末期から昭和初期にかけて大阪で誕生した。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産にも登録されている「人形浄瑠璃文楽」が1体の人形を男性3人で操るのに対し、乙女文楽は1体を女性1人で操る点が特徴。NHKで国民的人気だった人形劇「ひょっこりひょうたん島」でおなじみのひとみ座が、1968年7月に東京・すみだ劇場で「義経千本桜」の初舞台を行って以来の歴史がある。

 考案した文楽の人形遣い、五世桐竹門造の直系の桐竹智恵子が戦後、大阪から茅ケ崎市に活動の拠点を移したのを機に、ひとみ座の女性団員が弟子入り。1年修業してからの初舞台だった。ひょうたん島で「魔女リカ」の人形を操っていたという村上良子さん(87)も、当時からの団員。「それまでの人形とは操り方がまったく違ったが、情感を入れるのは同じ。人形に魂を入れ、役になりきって演じた。フランスなど海外公演でも観客が涙ぐんでいた」と振り返る。現在は20~50代の団員の指導に専念している。

 同座は、子どもたちに伝統文化に親しんでもらおうと、全国の学校を回っての公演のほか、2008年からは、地元の小中学校でのワークショップや夏休み子ども教室も開いている。

 記念公演は5月3、4日、ひとみ座第1スタジオ(川崎市中原区井田)で午前11時と午後3時から。中堅・若手ら15人総出演で、人形浄瑠璃の大作「奥州安達原」袖萩祭文の段などを上演する。源氏に滅ぼされた奥州藤原氏の復讐(ふくしゅう)劇で、夫婦や親子の悲哀が描かれる。義太夫(語り・三味線)も女性と、舞台はすべて女性。前売り2800円(当日3300円)。問い合わせは現代人形劇センター電話044(777)2228。

劇団に関するその他のニュース

話題に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング