花の栽培が盛んな寒川町で、スイートピーの出荷がピークを迎えている。卒業シーズンを彩る花として親しまれているが、今年は新型コロナウイルスの影響が懸念されている。
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高瀬農園の高瀬茂さん(57)=同町宮山=は2棟の温室で計1500株のスイートピーを育てている。赤、ピンク、ブルー、白、紫など爽やかな色の花が咲く。今シーズンは暖冬の影響で半月ほど生育が遅れたが、育ち具合は上々だという。
寒川町は県内最大のスイートピー産地で、16軒が栽培している。1月の県品評会では1、2位を同町の生産者が占めた。
花言葉は「門出」。今年は新型コロナウイルス対策として卒業式が簡素化されるケースが多く、「相場は例年並みだが、これから需要がどうなるか」と高瀬さん。市場価格への影響を心配しつつ、出荷に追われている。
寒川産のスイートピーはJAさがみファーマーズマーケットなどで購入できる。