
5月4、5日に行われる「座間市大凧(おおだこ)まつり」で揚げられる100畳敷きの大凧作りが佳境を迎えている。4月14日夜には座間市立座間小学校体育館(同市座間)で、約100人が「葵翔(きしょう)」の2文字を赤と青で凧いっぱいに書いた。
大凧の骨組みは既に作り上げられ、凧揚げ会場の相模川グラウンドに置かれており、まつり当日、骨組みに紙を縛り付ける。14日夜には、16分割されて周囲に縄が取り付けられた紙が体育館の床に並べられ、文字を書く作業が行われた。市大凧保存会の会員や地元住民、公募で集まった親子、さらに在日米軍キャンプ座間の関係者らも合わせ約100人が参加した。
書く文字「葵翔」は、市の花ヒマワリを表す「向日葵」の文字から取った。元の文字が書かれた25センチ四方ほどの色紙に縦横8こまずつ計64こまに分割した線を描き、同様に大凧の紙も64分割。保存会会員らが、対応するこまごとに木炭と墨汁を使って文字の輪郭線を慎重に描いた。
輪郭線に続いて色塗り。子どもたちも一緒になって右上の葵の字を鮮やかな赤、左下の翔の字を青で塗り分ける。はけを持った子どもたちは、保存会会員らに教えられながら楽しそうに色を塗った。塗り間違えると直しがきかないだけに、会員らが慎重にアドバイスし、約2時間がかりで文字を書き終えた。
市立ひばりが丘小4年の児童(9)と2年の妹(7)、友人で6年の児童(11)も協力しながら次々と色を塗った。4年の児童は「思った以上に字が大きかった」、6年の児童は「塗るのが楽しかった」などと話していた。
大凧は今後、太い引き綱と凧を数十本のひもで結び付ける糸目付けを行って完成する。