横浜から、目指すは世界-。5月26、27日開催の「第1回全日本中国獅子舞大会」に向け、横浜中華街発展会協同組合(横浜市中区)が、インターネット上で資金を募るクラウドファンディング(CF)を実施している。中国獅子舞の大会が全国初の企画であれば、発展会にとってCFも初の試みという。背景には、地域に根付く伝統文化に関心を持ってもらうと同時に、「将来的には世界大会も視野に入れた競技大会に育てたい」という熱い思いがある。
大会は、横浜市中心部の五つの商店街などが連携する「横浜セントラルタウンフェスティバルY159」の一環として開催する。
横浜中華街パーキングに特設ステージ(入場料1500円)を用意。横浜と神戸市の計6団体が登場する。26日はフリー演技とし、規定演技を行う27日は、観客による人気投票でナンバーワンを決定する。
中国獅子舞は中華街のさまざまな行事に登場し、街の名物となっているが、各地の団体が一堂に会する企画は、今回が初めて。
「マレーシアや香港では(各国から参加し演技を競い合う)世界大会が開かれていると聞くが、日本にはまだない」と発展会の山下耕司常務理事。李宏道理事長は、競技大会としての実績を重ね、「将来的には、海外の団体を招待するような大会に育てたい」と意気込む。
目標額は200万円。期限を5月24日とし、集まった資金は出演団体へのお礼や舞台装置、広報活動などに充てる方針だ。支援プランは3千円から3万円まであり、協力者には、金額に応じてお礼の手紙や中華街で使用できる商品券などが送られる。
CFという手法への挑戦について、山下さんは「中華街の人々が大切に受け継いできた文化を、多くの市民や県内外の人によって育ててほしい」からだと説明し、協力を呼び掛けている。
両日とも午後1~3時。26日午後4時半からは、出演団体による街頭パフォーマンスを予定している。CFの詳細はhttps://camp-fire.jp/projects/view/66165。問い合わせは、発展会電話045(662)1252。