
東日本大震災で被災した福島の親子らを毎夏鎌倉に招いている市民団体が主催するチャリティー文化祭が15日、鎌倉市山ノ内の建長寺で始まった。17日まで多彩なイベントが開かれ、来年も招待するための資金を募る。
鎌倉市内の主婦らでつくる市民団体「未来・連福プロジェクト」は2012年から被災者を支援する活動を続け、来夏は福島県葛尾村と川内村の住民100人を招待する計画。斉藤美代子代表は「福島のことを考え続けているよと伝えたい。福島に帰ってからの生活につなげてもらえれば」と話す。
文化祭は、裏千家・水野宗典さんによるお茶会や、東儀九十九さん雅美さんによる雅楽演奏コンサート、絵本の朗読などが催される。これまで同プロジェクトによって鎌倉を訪れた福島の人々が制作した手芸品なども販売するほか、写真や絵画、陶芸作品も展示している。
お茶会に参加した斉藤民子さん(78)は福島県川俣町から3年前に鎌倉を訪れた。「つらいときに鎌倉で見た風景を思い出すと元気が出る。お世話になった人たちとずっとつながっていきたい」と話した。
絵本の朗読とコンサートは16日午後1時から。当日券3500円。収益は来夏の招待プロジェクトのために使われる。問い合わせは斉藤代表電話090(3689)8011。