伊勢原市出身の落語家による「阿夫利(あふり)寄席」が29日、同市田中の市民文化会館小ホールで開かれた。真打ちの三遊亭遊吉さん(59)と二つ目の昔昔亭喜太郎さん(36)が高座に上がり、集まった約150人が話芸を楽しんだ。
市立成瀬中学校出身の遊吉さんは“地元ネタ”も盛り込み、「城木屋」「猫の災難」を披露。「若いころは地元だと知り合いばかりでやりにくかったが、今は落ち着いてできるようになった」と話した。
「時そば」を演じた喜太郎さんは市立中沢中の卒業生。「親や親戚も来たの緊張したが、楽しんでできた」と振り返った。
2人を応援しようと、同会館が初めて企画。千葉県出身でバイオリン漫談のマグナム小林さんも出演した。市内出身の落語家には金原亭馬玉さん(39)もいることから、同会館の担当者は「将来的には3人会を開きたい」と意気込んでいる。