寒川文書館館長の高木秀彰さんが22日、平塚市北金目の東海大学湘南キャンパスで「相模海軍工廠(こうしょう)の調査について~聞き書き調査の手法と成果」と題して講演する。同大文学部歴史学科日本史専攻のシリーズ企画「地域の歴史を掘り起こす」の一環で、町史研究で培った聞き取り調査の手法や証言者が存命中に調べることの大切さを説明する。
1943年に寒川に設立された旧相模海軍工廠は、国際条約で禁止されていたイペリット(マスタードガス)など毒ガスを製造した施設。町刊行の「町史研究」では、90年代に3回にわたり同工廠に従事した軍幹部や徴用工、動員学徒たちに聞き取り調査を行い、毒ガス製造に携わった人の話も掲載している。
同大の日本史専攻は、平塚市と周辺地域を対象に講演会を重ねており今回で25回目。高木さんの講演は午後3時10分からで、先着100人。無料。
問い合わせは、同専攻電話0463(58)1211、内線3086。