横浜海上保安部に所属する海上保安庁最大の巡視船「しきしま」(6500トン)が鹿児島海上保安部に配置換えとなり、16日、横浜港を出港した。
しきしまは、世界最大級の巡視船として1992年4月に竣工(しゅんこう)。35ミリ機関砲などを装備するとともに優れた防御能力を誇る。日本周辺海域の警備活動や各国と合同で取り組む海賊やテロ対策の活動に参加してきた。
同型の2番船「あきつしま」が2013年11月に横浜海保に配属されてからは、ヘリコプターを2機搭載可能な大型巡視船を2隻運用する状態が続いていた。
第3管区海上保安本部(横浜)によると、今回の配置換えは沖縄県・尖閣諸島周辺海域の領海警備体制を強化する一環。横浜海保には、那覇海上保安部の巡視船「もとぶ」(1500トン)が配備される。