
大型客船の寄港の増加を受け、第3管区海上保安本部(横浜)などは13日、横浜港大さん橋国際客船ターミナル(横浜市中区)に停泊中の「飛鳥2」(5万142トン)で、巡視船艇8隻を投入した大規模な事故対応訓練を行った。
昨年に続き2回目の開催で、海上保安庁の特殊救難隊をはじめ県警や市消防局、日赤県支部が参加した。
訓練は、東京湾を航行中に船内から火災が発生して負傷者が出たと想定。乗組員の避難誘導で乗客役の東海大の学生ら約60人が飛鳥2の救命艇を兼ねたテンダーボートに乗り込み、巡視船「いず」に避難した。
いず船内では治療の優先順位を決めるトリアージが行われたほか、重傷者は巡視艇や県警の警備艇、消防艇に次々と乗せられ、横浜海上防災基地(同区)に運ばれた。
海上では消防艇による放水訓練も実施。訓練を講評した3管の川越功一警備救難部長は「旅客船事故は乗組員と救助機関、医療関係者の3者が緊密に連携して迅速に対応することが重要」と述べ、訓練の成果を強調した。













