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大震災の被災前後を比較 相模原で写真展

話題 | 神奈川新聞 | 2018年3月10日(土) 02:00

震災前後の比較写真が並ぶ特別展示について説明する副会長=相模原市南区の上鶴間公民館
震災前後の比較写真が並ぶ特別展示について説明する副会長=相模原市南区の上鶴間公民館

 東日本大震災の被災前と被災後を比較した写真展が10、11の両日、上鶴間公民館(相模原市南区上鶴間本町)で開催される。岩手県大船渡と陸前高田の両市を特集した地元印刷会社発行の写真集を拡大してパネルにした。主催者は「この写真を見ると、喪失感は大きい。簡単に頑張れと言えないことを実感していただければ」と話している。

 主催するのは地域の歴史愛好家らが集う「相武歴史研究会」で、両日開催される公民館まつりの一環。陸前高田市15カ所、大船渡市15カ所の震災前後の比較写真と、津波が街を襲った様子を記録した写真がパネルで紹介されている。

 買い物客の車が並ぶ駐車場、校庭に咲く桜の木など、のどかな風景や生活感あふれる街並みが一瞬にしてなくなった事実があらためて突き付けられる。

 同研究会の副会長が震災発生後の7年前と昨年の2回、宇宙航空研究開発機構(JAXA)にゆかりのある自治体でつくる「銀河連邦」に相模原市とともに加盟する大船渡市を訪ねた。被害のすさまじさと復興があまりにも遅い状況を目の当たりにしたという。

 そこで現地のタクミ印刷(陸前高田市高田町)が2011年12月に発行した保存版写真集「未来へ伝えたい陸前高田Part2」「未来へ残したい想い出の風景 大船渡」を拡大コピーして展示したいとタクミ印刷に打診したところ快諾を得た。

 記憶の風化を少しでも防ぎたいと願う副会長は「被災者はそれぞれ家族、自宅、職場を失った。喪失感は想像を超え、立ち直るのは大変なことだろう」と思いをはせている。

 午前10時から午後4時(最終日は午後2時50分)まで。入場無料。

 タクミ印刷によると、11年8月に発行した「陸前高田・やっぱり、ここがいい」(Part1)とともに在庫はなく、外国人向けに作成した同版の英語版(税込み2千円)だけが残っているという。

 写真集についての問い合わせはタクミ印刷電話0192(55)2178。

 
 

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