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若い人も気軽に書道に触れて 横浜でくだけた作品展

話題 | 神奈川新聞 | 2020年2月9日(日) 05:00

作品の横で記念撮影を楽しむ来場者ら=横浜市西区のみなとみらいギャラリー
作品の横で記念撮影を楽しむ来場者ら=横浜市西区のみなとみらいギャラリー

 川崎市の書道会が工夫を凝らした書道展を開いている。みなとみらいギャラリー(横浜市西区)で開催中の「凌雲同人書展」。若者にも気軽に書道の魅力に触れてもらおうと、作品のサイズを小さくし、平易な表現や会場での写真撮影もOKとした。主催者は「書道の文化を残すためにも、若い世代に楽しんでもらいたい」と話している。

 主催は、65年の歴史を誇る「凌雲社」(川崎市麻生区)。今年で49回目を迎えた。「同人」とは、毎年夏の大会で複数回の賞に輝いた会員のみに与えられた最上位の階位。「一般会員」「準同人」「同人」の順に熟練度が異なる。今回は88人の同人たちの力作が展示されている。

 昨年までは、長さ数メートルほどの半紙に墨を入れた作品を募集。会員からは漢文など漢字が多く並んだ作品が集まった。作品展を開催してもなかなか若者に足を止めてもらえず、十数年前は500人いた会員も、今では300人まで減少。凌雲社の笠原秋水会長(83)は「たくさんの人に興味を持ってもらうにはハードルが高い。もっと易しい表現で伝えたい」と考えた。

 そこで展示品のサイズの上限を縮小。すると、会員からは字数の少ない作品が集まった。80代半ばの男性同人会員は、さっそうとした筆の運びで「人生片道切符さ」。他にも薄い色合いで「線香の灰の重さ─線香の灰の重さの分だけあなたの供養が伝わる」と書いたものなど、形式にとらわれない個性あふれる作品が並ぶ。

 会場で自由に写真撮影ができるのも特徴。スマートフォンなどで記念撮影を楽しむ来場者の姿があちこちに見られる。横須賀市の会社員米田真実さん(29)は「作品の意味が分かると作者はどんな人なのかな、と思い浮かべるのが楽しくなる」と魅力に浸っていた。

 笠原会長の作品は、「踏まれると 多情多恨を 吐く落ち葉」。長年にわたって鉄筆で指導を続けてきたことから、利き腕の右腕がしびれるため、左手で仕上げたという。「字のうまい下手ではない。どう伝えるかではなく、何を伝えるかが大事」

 10日まで。午前11時~午後5時(10日は同4時)。入場無料。

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