秦野署で27日、武道大会が行われ、署員でつくる山岳救助隊が救助訓練を披露した。山岳遭難でけが人が出たという想定で隊員が署の訓練用の壁を使い、15メートルの高さから担架とともに降下した。
同署は駐在所の7人を中心に山岳救助隊を結成。丹沢を抱えるため、警察学校を卒業直後に配属された新人署員は男女ともロープを使った懸垂降下の技術習得が義務付けられているという。
近年の登山ブームのため、2017年の山岳遭難出動件数は37件と前年比で9件増えた。死者も2人で、同1人増だった。隊員歴10年の巡査部長(39)は「迅速な救出と隊員が二次遭難に遭わないように心がけている」と話していた。
同署は毎年、1月に武道始式を行っているが、今年は市長選があったため遅らせて武道大会として実施した。