100年以上前から地域の家々に伝えられてきたひな人形を集めた「藤野のおひな様」展が3月25日まで、吉野宿ふじや(相模原市緑区吉野)で開かれている。市立博物館の主催、NPO法人ふじの里山くらぶの企画・運営。
同施設は江戸時代に栄えた甲州街道の宿場町・吉野宿に立つ築120年の古民家。ひな飾りは、古民家の元家主や、地域住民から提供を受けた。
ことしは江戸中期の「享保雛(びな)」をはじめ、大正、昭和初期などと年代ごとに顔立ちや装いも違うひな人形や段飾りが9組展示されている。
近くに住む小川茂さん(60)、久美子さん夫妻は「初めて見たが素晴らしい。何年もしまい込んでいたわが家の段飾りも、今年はぜひ出したい」と話していた。
入場無料。午前10時から午後4時まで(月曜休館)。3月3、17、24の各日午後1時半から、「紙のおひな様作り体験会」(参加無料)が開かれる。問い合わせは、吉野宿ふじや電話042(687)5022。