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ミカンアロマ開発へ連携 相模女子大と大磯町商工会 横浜銀が全面支援

話題 | 神奈川新聞 | 2018年2月16日(金) 10:34

アロマオイルの試作品の香りを試す大磯町商工会のメンバー。左は高橋女性部長=相模原市南区、相模女子大学
アロマオイルの試作品の香りを試す大磯町商工会のメンバー。左は高橋女性部長=相模原市南区、相模女子大学

 かんきつ栽培が盛んな大磯町で、間引きしたミカンを使った名産品作りのプロジェクトに、大磯町商工会と相模女子大学(相模原市)が連携して乗り出す。商工会女性部が中心となり開発商品にアロマオイルを選定。横浜銀行が加工業者の紹介など全面的に支援している。学生の感性を生かしながら、2019年3月をめどに商品化を目指す。

 プロジェクトは同商工会や相模女子大・同短期大学部の学生有志24人ら産学連携で発足、「マチ、カオル。Oiso」と名付けられた。商工会は町や地元の農業協同組合と協力し、間引きミカンを提供してくれる町内のミカン農家の開拓を進め、学生らはパッケージのデザインや会員制交流サイト(SNS)などを利用した広報活動などを担う。

 海のイメージが強い同町だが、実はミカンの栽培が盛ん。栽培に当たっては7~8月に間引きをするが、落とされた実はそのまま放置されていた。これを有効利用しようと、女性部では16年夏ごろから議論を重ねていた。

 一方、横浜銀は17年8月、大磯町と同商工会、中南信用金庫(大磯町)と「商工業者等支援に向けた連携と協力に関する協定」を締結。商工会からアロマオイル製造への協力要請を受け、高知県の加工製造業者との連絡調整をするとともに、相模女子大にも協力を呼び掛け、プロジェクト実現を支援した。

 15日に行われた試作品の報告会で、同商工会女性部の高橋みどり部長は当初、アロマオイル作りの実現性には疑問の声も上がったとし、「でも若いミカン農家の『協力するので頑張って』との声で諦めなかった」と振り返った。プロジェクトに参加する同大学1年の北之園優希さん(19)は「大磯町でミカン栽培をしていることを初めて知った。アロマオイルを手にした人が大磯に行こうと思える物にしたい」と抱負を述べた。

 また、横浜銀行の川村健一頭取は「(商品化が)うまくいけば産業面にも貢献すると思う。一生懸命応援したい」と、地域活性化への効果に期待を込めた。

 
 

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