国際協力や多文化共生に携わる団体が、活動報告などを行う「よこはま国際フォーラム2018」が3日、JICA横浜(横浜市中区)で始まった。海外でのボランティアや食糧問題、日本で暮らす外国人支援などをテーマに、計2日間で42団体が49講座を開く。4日まで。
初日は、日本で暮らす外国につながる若者たちの居場所づくり活動や、シリア難民の現状、ごま油作りを通じたミャンマーの農家支援などの27講座が行われた。
同市南区を中心に、外国人児童の学習支援などに取り組むNPO法人「教育支援協会南関東」の講座では、ワークショップ形式で多文化共生について考えた。「多文化共生がないと社会はどうなるか」をテーマに、2グループに分かれて意見交換。「多文化共生がなければ今よりも壁が大きくなる」「文化が違うから争いが起こる面もある」「いろいろな価値観がぶつかりあって、人類は発展してきた」などさまざまな声が上がった。
話し合いを通じて、それぞれ「共生がないと成長の妨げになる」などと結論。「多文化共生には一人一人の立場で考えることが必要。日本人、外国人ということだけでなく、人と人の関わり合いが重要」と締めくくられた。
主催する同フォーラムプロジェクト事務局の小俣典之さんは、「初日は昨年に比べて参加者が多かった。さらに大勢の方に来てもらい、国際協力や多文化共生について知ってもらえれば」と話していた。