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情報発信、カードに学ぶ 横浜のNPO法人が考案

話題 | 神奈川新聞 | 2020年1月26日(日) 12:00

情報発信の指針をカードで学ぶ「メディコンパス」を考案した船本さん(左)と「森ノオト」の北原理事長=横浜市内
情報発信の指針をカードで学ぶ「メディコンパス」を考案した船本さん(左)と「森ノオト」の北原理事長=横浜市内

 ゲームで学ぶ、情報の伝え方─。地域やエコの話題をインターネットで配信する横浜市青葉区のNPO法人「森ノオト」が、情報発信の在り方を対話形式で学ぶカードを考案した。正しい答えを提示するのではなく、自身で考えることに主眼を置き、ディスカッションをしながら身に付ける。ネット上で寄付を募るクラウドファンディング(CF)で得た支援金は目標額の100万円を突破し、2020年はカード制作とワークショップに力を注ぐ。

 カード「ローカルメディアコンパス」を企画したのは、元NHKキャスターで、現在は同法人のライターとして活動する船本由佳さん(44)。会員制交流サイト(SNS)などで誰でも情報発信できる昨今、「(トラブルを回避するための)指針がないまま取り組む人が多い」と指摘し、報道現場で働いてきた強みを生かして、「情報の海を渡る“羅針盤”として考案した」という。試作前に同法人は、県内のプロの地域メディア関係者から報道現場の経験・失敗談を集め、約150の事例から内容を精査して50件に絞り込んだ。


見出しが興味を引くカード
見出しが興味を引くカード

 カードの表に興味を引く見出しを入れ、裏に体験談と、理解を深めたり、具体的に行動に移すための問題提起を添える。正確な情報、良識ある内容、適切な用語、品質維持の大切さなどを伝える内容だ。

 例えば「昨年と同じ?」という見出しの裏に、「毎年恒例の行事ばかりを記事化してしまい、紙面がマンネリ化した」という体験談を示し、「慣例行事はどんな風に扱いますか?」と問う。デザインは「NDCグラフィックス」(同市中区)が担当する。

 教則本ではなく、カード形式を採用した狙いを船本さんは、「教科書的な正解を示さず、ツールを使って(情報の発信者に)対話を促す場をつくりたかった」といい、ゲーム形式で語り合いながら学ぶのが特徴だ。

 一方でネックは、制作費が冊子に比べ割高なこと。1組(50枚)で3千円を超える実費がかかり、製作予定は300組。ネットで資金を調達するCFに活路を求め、カード贈呈やワークショップ参加などの特典を付けて賛同者を募ると、続々と寄付が集まり、目標額を上回る約168万円を得た。

 大きな反響に同法人の北原まどか理事長(42)は「共感して下さった方に感謝する一方、責任の重さも感じた」と語る。PRのウェブサイトも追加制作する。

 今後はカード制作に加え、ワークショップを各所で行う。初回は2月29日に中区の日本新聞博物館で開催。CF寄付者に加え、一般の参加枠も設ける。北原理事長は「情報を発信するすべての人にカードを活用してほしい」とし、今の子どもが情報発信を担う未来も見据え、「いずれは教育ツールとして役立ててもらえれば」と夢を膨らませる。問い合わせは同法人へメール(localmedia@morinooto.jp)で。

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