横浜・みなとみらい21(MM21)地区で保存公開されている帆船日本丸で26日、文化財防火デー(同日)に合わせた防災訓練が行われた。昨年9月15日に国の重要文化財に指定されたことから、帆船日本丸記念財団と横浜市消防局が連携して初めて実施した。
訓練は財団職員ら36人が参加。船内で火災が発生したと想定し、船内で見学していた乗客役を日本丸メモリアルパークまで避難誘導した。
市消防局は「船内は狭く入り組んでおり、急な階段もある。万一に備え、日ごろから訓練を重ねてほしい」と講評。同財団の金近忠彦会長は「横浜に誘致し保存公開を始めた1985年から市民が大切に守り続け、今は国の貴重な文化財となった。火災を起こさない、起こさせない。これからも大切に守ってゆく」と決意を新たにしていた。