家庭や企業で余った食品を、必要とする人に配る「フードバンク」と子ども食堂について考えるシンポジウムが25日、横須賀市立総合福祉会館(同市本町)で開かれる。同市の市民団体「ヨコスカをよくする会」の主催で、同会が開く総会の一環。
シンポでは、NPO法人「神奈川フードバンク・プラス」の鈴木千尋さんと、市内で子ども食堂を運営する「となりのれすとらん」の滝川君枝さんが登壇し、それぞれの取り組みを紹介する。同NPOは昨年6月、市と連携し市内の子ども食堂に米を提供する取り組みを始めた。市内の福祉施設や生活困窮者などにも支援を行い、今年度は月に約1トンのペースで食料を配布しているという。
同NPOは「従来の制度でカバーできない部分を埋めるためには、地域に根差した活動が不可欠」と強調。同会共同代表の呉東正彦弁護士は「子育てしやすいまちづくりについて、みんなで考えるきっかけにしてほしい」と来場を呼び掛けている。
入場無料。シンポは午後2時から。問い合わせは、同会電話046(827)2713。