1月18日は、海上での事件・事故の緊急通報用電話番号をPRする「118番の日」。第3管区海上保安本部(横浜)は、海や磯辺に向かう際には防水パックに入れた携帯電話を持つよう呼び掛けている。
厚い手袋をしていたり、水にぬれたりした場合、スマートフォンでは操作しにくい機種があるため、従来型携帯電話(ガラケー)を愛用する船乗りが少なくないという。
屋形船や観光船など4隻を横浜港で運営するピア・フォー(横浜市神奈川区)の代表取締役で安全統括責任者の飯田佳奈子さん(40)は2台持ちで、防水機能のあるガラケーを「お守りのようなもの」と笑顔を見せる。
港内を航行中に大きな流木を見つけ118番したことがある。「ボタンを押してダイヤルするので確実に通話できる。万一のときの安心感が違う」と話す。
海上保安庁は2007年から、通報者の携帯電話をもとに位置情報を電子地図上に表示させる「緊急通報位置情報通知システム」を導入している。
3管の担当者は「スマホでもガラケーでも、どちらからの通報でも確実に救助に向かうことができる」と強調。「迅速に対応するために、何が、どこで起きたのか、そして通報者は誰かを落ち着いて伝えて」と求めている。