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寒中水泳、最高齢は80歳  相模原

話題 | 神奈川新聞 | 2018年1月3日(水) 02:00

元気に泳ぎ終えた参加者たち =相模原市中央区の高田橋周辺の相模川
元気に泳ぎ終えた参加者たち =相模原市中央区の高田橋周辺の相模川

 元日の風物詩となっている相模川の寒中水泳大会が1日、相模原市中央区水郷田名の高田橋近くで行われ、2歳の男児から80歳まで174人が無病息災を祈願し、元気に泳いだ。相模原市水泳協会の主催。

 水温8度の川には最高齢の佐藤常子さん(80)=同市中央区=を筆頭に、若者から子ども連れまで続々と足を踏み入れた。下流へ向かって約50メートル泳ぐと、船上の的に矢を放ち、一年の幸運を祈る射術にも挑戦。大勢の見物客からは盛んな声援と歓声が飛んでいた。

 インターネットで誘い合い、初顔合わせの男女3人で参加した横浜市神奈川区の建築業山本竜也さん(32)は「冷たい水で気合が入り、テンションが上がった」と体を震わせながらも満足そうな表情。衆院議員の赤間二郎さん(49)も例年通り親子で川に入った。

 会場には相模原市出身のオリンピック選手も応援に駆け付けた。女子トライアスロン界の期待の星で、昨年10月に米国で開催されたワールドカップ(W杯)で6年ぶりに優勝、4月の世界選手権シリーズ・ゴールドコースト大会で3位に輝いた井出樹里さんや、水泳飛び込み競技日本代表の坂井丞さんも陸上から声援を送った。

参加50回で永年表彰


 「こんなにいい天気で開催できるのは3年に1度あるかないか。川の様子は変わるので、ぜひ気を付けて泳いでください」と参加者に呼び掛けた相模原市水泳協会の木下泰雄会長(64)。参加回数が過去最多となる50回を達成し、永年表彰を受けた。

 地元の市立田名小5年生の時に初参加。中学まで水泳や陸上をやっていたが、高校、大学では野球部で体を鍛えた。「若い時は元日からのアルバイト、スキーなどで休んだ年が多かった。小学校教員として就職してから42回連続出場です」と笑った。

 参加者が150人を超える規模にまで成長した大会で、「水が相手だから、安全第一で続けていきたい」と会長としての抱負を語る。自身の記録更新については「(協会理事長だった)父は70歳まで参加していた。だから、私も70歳まで頑張りたい」と意欲を見せた。


50回参加を達成した相模原市水泳協会の木下泰雄会長
50回参加を達成した相模原市水泳協会の木下泰雄会長
 
 

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