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「戦争の過ち曖昧に」 写真家・江成さんが講演

話題 | 神奈川新聞 | 2020年1月10日(金) 05:00

悲しみに満ちた中国残留孤児らの姿を撮影し続けてきた江成常夫さん=大磯町のエリザベス・サンダース・ホーム
悲しみに満ちた中国残留孤児らの姿を撮影し続けてきた江成常夫さん=大磯町のエリザベス・サンダース・ホーム

 戦災孤児や原爆など「戦争の昭和」をテーマに撮影を続ける写真家・江成常夫さん(相模原市)が9日、大磯町大磯のエリザベス・サンダース・ホームで講演した。高度経済成長に沸いた戦後日本に「戦争の過ちを長らく曖昧にしてきた。多くの犠牲を生んだ時代を軽視し続けてきた」と疑問を向けた。

 「写真と社会 写真の力と写真の今」と題して講演した江成さんは、新聞社を経てフリーカメラマンとして太平洋戦争の負の遺産に焦点を当て続けてきた。

 きっかけは退社後に渡米し出会った「戦争花嫁」と呼ばれた日本人女性たちだった。駐留米兵と結婚し渡米したが「今では国際結婚の先駆け。しかし当時は日本人からは罵倒され、米国人からは敵国の人間として冷遇された」。苦難を強いられながらも、母国に思いをはせる女性たちを100人以上、人づてに訪ね歩いた。

 日中国交正常化後は、終戦時に中国東北部に取り残された日本人孤児を撮影。現地の中国人に育てられながらも「日本鬼子」とさげすまれ、日本人からは忘れられた存在にレンズを向けた。「スナップショットではなく、あえて視線を合わせて写真を撮った。その視線から、その人が歩んできた悲しみや、戦争悪を見た人に感じ取ってほしい」と訴えた。講演会は地域住民に学びの場を提供する「大磯コミュニティ・カレッジ」の一環で、約20人が参加した。

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