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14年間の活動一冊に 「元気な城山ネットワーク」解散へ

話題 | 神奈川新聞 | 2020年1月6日(月) 11:07

 相模原市との合併に慎重な立場から、その課題を指摘してきた旧城山町の市民団体「元気な城山ネットワーク」が、14年間の活動の歩みを冊子にまとめた。会員の高齢化などを理由に、会は冊子発行後に解散することを既に決めている。元町長で団体代表の小林正明さん(72)は「町を変えた市民活動の成果を多くの人に伝えたい」と話している。


冊子「城山ネットの歩み」を手にする、(右から)代表の小林さんと事務局長の村松さん
冊子「城山ネットの歩み」を手にする、(右から)代表の小林さんと事務局長の村松さん

 団体は町政刷新を目標に掲げ、2004年3月に結成された。その年の6月に行われた町長選に、小林さんが出馬。団体からの支援を受け、相模原市などとの合併を推進する現職を破って初当選を果たした。当選後、小林さんは合併に慎重な姿勢を示し、合併協議から離脱した。

 団体は町政の課題や合併の問題点を洗い出した広報紙「城山ネット」を全戸配布し、町民集会も開くなど早期合併に反対を唱え、小林さんを支援した。

 だが、住民投票によるリコール(解職請求)が成立し、小林さんは失職。出直し町長選で合併推進派の候補が当選し、町は07年に相模原市と合併した。

 その後も団体は住民対象のアンケートを実施するなど、合併後の行政を検証し続けた。政令市移行にも慎重な立場を取り、14年からは小林さんが代表に就いた。

 合併から12年。最盛期で約160人いた会員も近年は半減。高齢化も進み、広報紙の発行は年1回ほどに。そして17年2月、総会で「活動を総括する冊子を作成し、発展的に解消する」ことを決めた。

 冊子「城山ネットの歩み」は、事務局長の村松五郎さん(78)が中心となって編集。40号に及ぶ全ての広報紙のほか、会員の寄稿も載せた。

 小林さんはこれまでの活動を「拙速な合併を止めることはできなかったが、住民の小さな力が町を変えることはできた」と回顧。解散の時期については「今後、メンバーと話し合って決めたい」と話した。

 冊子はA4判で224ページ。400部作製し、希望者に配布している。連絡先は小林さん電話090(4520)5447。

 
 

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