お年寄りに“元気”のクリスマスプレゼントを贈ろうと、川崎市立幸高校空手部と市立川崎総合科学高校定時制・空手同好会の生徒らが19日、幸区の介護老人福祉施設「幸風苑」を訪れ、演武を披露した。
デイサービスの利用者ら約20人を前に、両校生徒5人とOGらの計13人は、掛け声を上げながら、突きやけりの基本技などを実演。「病気」「弱気」などと書いた板を手で割ったり、ともに同部OGで、世界大会で優勝経験を持つ桑原美月さん(26)、母親の母国のフィリピン代表の月井隼南(じゅんな)さん(26)を交えての「自由組手」も行ったりして、お年寄りから盛んな拍手を受けていた。
幸高校(昨年までは市立商業高校)の訪問は2008年から続け10年目。同部の顧問だった波江野充教諭が今春、総合科学高校定時制に異動し、同好会を立ち上げたことから、合同で披露することになった。しかし、部員はそれぞれ最上級生の3年生2人と4年生3人のみ。総合科学高4年の久保達也さん(19)は「初めての演武披露だったが楽しかった。こういう活動を続けるためにも、部員を集めるよう努力したい」と話していた。