「関東の出雲さん」として親しまれている出雲大社相模分祠(ぶんし)(秦野市平沢)で3日、新春恒例の福迎祭(ふくむかえさい)が行われた。境内には模擬店が並び、今年の平安を願う多くの参拝客でにぎわった。
「福餅まき」には、伊勢ケ浜部屋所属の宝富士関、照強関、照ノ富士関のほか、伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)、安治川親方(元関脇安美錦)、楯山親方(元幕内誉富士)が登場。福をつかみ取ろうと、境内を埋めた約3千人の参拝客に向かって紅白の「福餅」をまき、参拝客が盛んに手を伸ばしていた。
このほか、同部屋の力士と旭丘高校(小田原市)の相撲部員がついた約40キロの餅が振る舞われた。
夫と子ども2人で訪れ、福餅をつかみ取った秦野市曽屋の女性(41)は「親方に子ども2人を抱いてもらった。今年は家族全員が健康で過ごせる年になればいい」と笑顔を見せた。
草山清和分祠長(62)は「今年の干支(えと)は庚子(かのえね)。さまざまなことが生まれる年になると思う。家族や地域との結びつきを大切に、平穏な年を過ごせるよう祈念している」と話した。