
横浜市立大学付属病院(同市金沢区)で、病院の待ち時間を前向きに過ごせるようにする「こころまちプロジェクト」が始まった。院内のさまざまな仕掛けが、待ち時間の長さを忘れさせてくれる。
同大学では、デザインやコピーライティングなどで健康行動を自然に動機づける「広告医学プロジェクト」を展開しており、この企画はその一環。
2階ロビーでは、いすの背に30点の写真を展示。間違い探しになっていて「脳トレ」ができたり、指示通りに目を動かすことで眼筋を鍛えたりできる。患者がメッセージを飾るクリスマスツリーの絵も用意。1階の休憩室には写真や絵を飾り、森をイメージした空間に改装した。今回の取り組みを紹介するパンフレットも配布している。
同大学の武部貴則准教授は「病院の空間がつまらないと思っていたので、この企画を実施した。利用者が、遊びながら健康について考えるきっかけになれば」と話す。
企画の終了日時は未定。問い合わせは同大学医学・病院統括部電話045(787)2806。