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フラで生き生き、障害児母親仲間へ恩返し 横浜の小林さん

話題 | 神奈川新聞 | 2019年12月26日(木) 12:33

 日々の中で自身の時間を持つことが難しい障害児の母親たちが、フラを通して生き生きと自分を表現するサークルが横浜市内にある。主宰する小林順子さん(51)は、最重度知的障害の息子が特別支援学校に通っていた2015年、乳がんに罹患(りかん)したことを契機にフラに出会った。そして闘病を支えてくれた母親仲間への恩返しにとサークルを立ち上げた。「お母さんが幸せだと子どももうれしそう」。孤独に陥りがちな障害児の母親が一人でも多く自身を取り戻す手伝いがしたいと願う。


「フラは生きる証し」。乳がんも乗り越え、生き生きと仲間たちと踊る小林さん
「フラは生きる証し」。乳がんも乗り越え、生き生きと仲間たちと踊る小林さん

 小林さんが主宰するのは「ジュンコ・フラサークル」。息子の将さん(19)が通っていた本郷特別支援学校の母親らを誘い18年4月に設立した。現在は、将さんが通う生活介護事業所の保護者もメンバーに加わり月に2、3回、市内で練習をしている。同じ境遇同士、支え合いながらの練習は和気あいあいと進み、おしゃべりにも花が咲く。

 「趣味が持てるようになり感謝している」。あるメンバーは小林さんにこう言った。別のメンバーは子どもの予定で埋められたスケジュール帳を前に「自分の予定を書ける日が来るなんて」。それまで母親らは子どものことで手いっぱいで自分の時間をほとんど持てず、不測の事態が多いため習い事をすることも難しかったという。

 小林さん自身も乳がんになったことで自分のことを考えざるを得なくなり、さらに医師に運動を勧められて初めてフラに出会った。当時は抗がん剤の副作用で髪が抜け、むくみもひどく、女性として自信がなくなっていた。「衣装も髪飾りもメークもすてき。笑いながら踊るので免疫力も上がる。フラが『女性ってすてきじゃない』と言ってくれた気がした」


曲に合わせて練習する小林さん(右から2人目)=横浜市栄区
曲に合わせて練習する小林さん(右から2人目)=横浜市栄区

 一方、支援学校の母親仲間は闘病中も励まし続けてくれた。18年春に将さんが学校を卒業することになり、この仲間と離れたくないとサークルの話を持ち掛けたところ「(フラを)やりたい」という声が相次いだ。そこで小林さんはインストラクターの資格を取り、サークルを始めた。

 発足から1年8カ月。現在は市内3カ所の介護老人保健施設などで定期的に踊りを披露するなど、活発に活動をしている。28日には中区で開かれるチャレンジ・ド・コンサートに出演する予定で準備を進める。

 小林さんは話す。「フラに出会って世界が明るくなった。障害児がいるお母さん方に一人でも多くサークルを知り、参加してほしい」

 同サークルの問い合わせは小林さんのメール(junjoehiro@ezweb.ne.jp)へ。

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