「無敵のプロレスラー」と呼ばれる武藤敬司さんが参加して暴力団排除を呼び掛ける街頭キャンペーンが7日、相模原市南区の小田急線相模大野駅北口周辺で開かれた。
相模原南暴力団排除対策推進協議会と相模原南署の主催で企業や各団体、プロレスファンら約300人が集まった。協議会の会長は「皆さんの協力のおかげでこの1年間、南区では暴力団に関する大きな事件はなかった」とあいさつ。相模原南署長は「3月の強制執行以来、管内に組事務所はなくなった。しかし、分裂・対立抗争も懸念され、まったく安全というわけではない」と強調し、暴力団排除の機運を引き続き高めてほしいと呼び掛けた。
暴力団排除対策推進特命大使に任命された武藤さんは参加者を前に、暴力団に対して「恐れない」「金を出さない」「利用しない」などと力強く宣言。駅利用者に啓発グッズを配布しながら、記念撮影にも気さくに応じ、長い列ができた。
武藤さんは取材に「大勢の前で身が引き締まる思い。自ら見本を示さないといけない」と話していた。