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郷土史語る石造物  相模原、藤野で展示

話題 | 神奈川新聞 | 2017年12月1日(金) 19:17

150点の写真パネルで紹介されている「藤野の石造物」展=相模原市緑区、吉野宿ふじや
150点の写真パネルで紹介されている「藤野の石造物」展=相模原市緑区、吉野宿ふじや

 先人たちや昔の生活に思いを巡らす「藤野の石造物」展が12月10日まで、相模原市の施設「吉野宿ふじや」(同市緑区吉野)で開かれている。市立博物館の主催で、信仰や供養、憩いの場、道しるべなど、日々の暮らしで石造物が果たしてきた役割を約150点の写真、パネルで解説。2日には甲州道中の石像を巡るイベントも予定している。

 石造物の宝庫といわれる藤野地区は、「庚申塔(こうしんとう)」「馬頭観音(ばとうかんのん)」「地蔵尊(じぞうそん)」などが、道ばたのあちこちに立ち並ぶ。そうした石造物の意味は知らない人も多く、展示では写真とともに文章で紹介している。

 庚申塔については「この地域で多くあり、ほとんどの地域で見られます。庚申の信仰は貴族の間で行われた信仰で、庚申の日を禁忌の日としました。これが庶民信仰に広がりました」などと紹介。馬頭観音は「聖観音菩薩の一つです。建立には二つの意味があり、一つは純粋に信仰のもの、一つは愛馬の供養をするものです」と記している。

 こうした展示に同施設近くに住む主婦(68)は「地区内にこんなにたくさんあるとは知らなかった。子どもの頃は、畏敬の念を持って見ていたが、昔の人たちの憩いの場であったり、道しるべの役割など、石造物の意味を知ることで、見る目が違ってきます」と話していた。

 郷土史家が案内する石造物巡り(参加無料)は12月2日午前9時半からで、JR藤野駅集合。問い合わせは、「ふじの里山くらぶ」事務局☎042(686)6750。

 
 

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