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淵野辺駅周辺を防犯の啓発重点地区に指定 相模原署

話題 | 神奈川新聞 | 2017年11月16日(木) 02:00

高齢者優先の「シルバーATMコーナー」で利用者に被害防止を呼び掛ける青学大の原監督ら=横浜銀行淵野辺支店
高齢者優先の「シルバーATMコーナー」で利用者に被害防止を呼び掛ける青学大の原監督ら=横浜銀行淵野辺支店

 相模原署は大学や小中学校、金融機関が多い相模原市中央区のJR淵野辺駅周辺を防犯の啓発重点地区「セーフティーエリア」に指定し、地域住民と連携した啓発活動を15日から始めた。当面は振り込め詐欺を抑止するため、一部金融機関が高齢者優先の「シルバーATMコーナー」を時間限定で設定。今後は原則として毎月15日に活動を展開、住民、大学、金融機関と連携して地域を挙げて防犯意識を高めてもらう。

 15日は関係者約60人が参加してJR淵野辺駅北口で発足式を開催。近くにキャンパスがある青山学院大から箱根駅伝3連覇を達成している陸上競技部監督原晋さん(50)が一日署長に任命され、部員たちと啓発キャンペーンに一役買った。制服姿の原監督は「私たちもセーフティーリード大作戦を打てるように準備していきたい」と話し、1カ月半後に迫る箱根駅伝を意識したコメントで場を和ませた。

 同署生活安全課によると、同駅周辺には横浜銀行、八千代銀行、城南信用金庫、市農協の各淵野辺支店や、郵便局など多数の金融機関があることから、振り込め詐欺被害抑止の水際にもなっている。同署管内(中央区内)の振り込め詐欺発生は11月14日までに36件(前年比プラス20件)、被害額は約7276万円(前年は約8617万円)と件数は増加傾向を示している。

 また、同駅周辺は青山学院大、桜美林大、麻布大をはじめ、多数の小中学校が集中する文教地区。若い女性の1人暮らしも多いことなどから、深夜にかけて痴漢やわいせつ犯罪が増加傾向にあるため、今後はわいせつ事件の被害防止にも活動を広げていく構えだ。

 相模原署長は「安心な街づくりは警察だけでは成り立たない。初めての試みなので、ぜひ長い目で見て、実行性のあるものにしていきたい」と話している。

 
 

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