子どもたちに読書をもっと身近に感じてもらうフォーラムが8日、横浜市中区の神奈川近代文学館で開かれた。親子連れら約200人が参加し、講演や読書活動の事例発表を通じて本と出合う楽しさに触れた。県立図書館、県子ども読書活動推進会議などの主催で、今回19回目。
フォーラムは2部構成。始めに、画家・絵本作家で鳥の巣の研究家として知られる鈴木まもるさんが「絵本と鳥の巣の不思議」と題して講演した。
鈴木さんは実際に収集した巣も持参し、研究のきっかけなどを紹介。「子どもたちが元気になるために絵本を作っているが、ある時、子どもを大切に育てるということは鳥の巣も一緒だと気付いた。巣の研究は子育てに通じる」と、創作との共通点を説明した。
軽妙な語り口で客席の親子たちとも交流。笑いが絶えない会場に「いろいろな本を読んであげることが大事。いろいろな子どもがいていいし、その子らしく生きていけるように温かく見守って」と呼び掛けた。
事例発表では、青葉おはなしフェスティバル実行委員会が、20年続くイベント開催の経緯や内容などを伝えた。