主に江戸時代の三浦半島の交通を支えた街道「浦賀道」を学ぶツアーがこのほど、京急線横須賀中央駅や同汐入駅周辺で行われた。米海軍横須賀基地(横須賀市)の家族ら19人が参加し、日本の文化や歴史への理解を深めた。
ツアーは、同市のボランティアでつくるNPO法人「横須賀国際交流協会」の主催。市内在住の外国人らを対象に年2回のペースで開催している。浦賀道をテーマに取り上げたのは今回が初めて。どぶ板通り商店街(同市本町)では、法人のメンバーが参加者に英語でその成り立ちを説明。諏訪大神社(同市緑が丘)では子どもたちがひしゃくを使って手を洗う体験をしたほか、参拝の作法を習った。
また、メンバーは浦賀道が東海道の一部として保土ケ谷宿から浦賀までを結んでいたことや、鎌倉時代に開かれたとされることなどを紹介。その後、上町商店街(同市上町)で三味線や仏像、じゅばんを扱う店舗をそれぞれ見学した。
4人の娘と参加した米海軍のアンドリュー・ヴァレリアスさん(35)は「娘たちも楽しみながら学べたので良かった」と笑顔で話した。