カリブ海生まれの打楽器スチールパン奏者のOkapi(オカピ)さん=本名・岡真樹子さん(35)が、独特の音色を生かし認知症予防などの分野で演奏活動を続ける。「トロピカルな音色は聴いてくれた人たちを癒やし、元気にできる。一人でも笑顔を増やしたい」と話す。
洗足学園音楽大打楽器科在学中、スチールパンに出合い、10人組ユニット「Pan Pop Paradise」を結成。2007年にプロデビューした。約10年間、ステージで活躍し、スチールパン教室で指導する傍ら、今年から脳外科医らと一緒に病院や老人ホームなどを訪問。認知症予防のための演奏会を開き、お年寄りに間近で音色を披露している。施設などで不登校や障害のある子どもたちと一緒にリズムを刻むこともある。
スチールパンは、トリニダード・トバゴが発祥のドラム缶を加工した楽器。オカピさんは「音の周波数は世界で一番人の心を癒やすといわれている。明るさの中に切なさを感じる響きもいい」と魅力を語る。
オカピさんは「癒やしとわくわくのコンサート」を19日午後2時から、横浜市緑区長津田のみどりアートパーク(緑区民文化センター)で開く。入場料500円。問い合わせは、同パーク電話045(986)2441。