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「回り舞台」復活へ 11月3日、川崎で農村歌舞伎

話題 | 神奈川新聞 | 2017年11月2日(木) 15:16

旧船越の舞台下にある奈落で場面転換のリハーサルをするスタッフ=川崎市立日本民家園
旧船越の舞台下にある奈落で場面転換のリハーサルをするスタッフ=川崎市立日本民家園

 歌舞伎の場面転換装置「回り舞台」を活用した農村歌舞伎公演が3日、川崎市立日本民家園(多摩区枡形)で開かれる。会場は国指定重要有形民俗文化財の旧船越の舞台。老朽化で長く稼働できなかったが、開園50周年記念で再稼働させる。園は「江戸時代の様子を再現する」と来場を呼び掛けている。

 旧船越の舞台は1857(安政4)年、現在の三重県志摩市の漁村に造られ、1973(昭和48)年、園に移築された。回り舞台は直径18尺(5・45メートル)で、舞台下の奈落で8人が4本の押し棒で回す。木の傷みが激しく10年以上動かなかったが、今夏に約2カ月かけて修理した。

 今月1日には、スタッフが重い舞台を回すリハーサルを実施。演劇を学び園で実習中の桜美林大学4年の高野未妃さん(22)は「迫力ある舞台にするにはゆっくりと回すことが大切だが難しい。本番が楽しみ」と話していた。

 花道や出語りも備わる舞台で、客席は芝生からベンチに改修した。当日は秋川歌舞伎あきる野座が「三人吉三(きちざ)巴白浪(ともえのしらなみ) 両国橋西川岸の場」などを披露。3回の舞台回しを予定している。公演は民家園まつりの催しの一つで、園内では輪投げなど昔遊びも楽しめる。


舞台の上では裏側にセットされた次の場面が客席の前に現れる
舞台の上では裏側にセットされた次の場面が客席の前に現れる

 また同舞台では12日、50周年記念でプロの歌舞団「荒馬座」が和太鼓や「秋田県の竿灯」「山形県の花笠踊り」などを披露する。回り舞台は使用しない。

 3日の回り舞台公演は午後1時半から。民家園まつりは入園無料。観覧券(一般千円、大学生以下500円)は当日午前10時から園正門で300枚が販売される。12日の荒馬座公演は午後1時半から。観覧券(入園料込み)は一般(高校生以上)2500円、中学生以下2千円。事前申し込み制で先着300人。問い合わせは、民家園電話044(922)2181。

 
 
 
 

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