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横浜にローカルメディアを 新聞博物館でワークショップ

話題 | 神奈川新聞 | 2019年11月10日(日) 11:30

ワークショップでアイデアを出し合った参加者ら=横浜市中区の日本新聞博物館
ワークショップでアイデアを出し合った参加者ら=横浜市中区の日本新聞博物館

 横浜の文化の掘り起こしや継承をテーマにした「ローカルメディア」をつくろうというワークショップが9日、横浜市中区の日本新聞博物館などで始まった。県内外から集まった約20人の参加者は、地元で活動する情報誌編集者や新聞記者らから手ほどきを受けた後に街へ繰り出し、それぞれの視点でハマの魅力を探った。

 同館で開かれている「地域の編集-ローカルメディアのコミュニケーションデザイン」の一環。参加者は、盛り場の盛衰記▽横浜の歴史的建築物▽ユニバーサルツーリズム-の三つのテーマで12月まで活動、新たなローカルメディアの創出を目指す。

 初回の9日は、それぞれのテーマについて積極的に発信する編集者らが講師役として登場。横浜地域情報誌「はま太郎」を発行する星羊社代表の星山健太郎さんと編集長の成田希さんは戦後の闇市から発展した中区野毛地区の歴史や情報誌発行の経緯を説明した。野毛地区の特徴を「客同士や店主との距離が近い」と解説し、「一人の呑兵衛の視点」を大切に編集作業に当たっていると話した。

 横浜に数多く残る歴史的建造物を取材してきた神奈川新聞社の斉藤大起記者は、現在は観光施設として有名な横浜赤レンガ倉庫を例に「同じ建造物でも、時間軸で見ると役割が全く異なる」と指摘。ヨコハマ経済新聞編集長の杉浦裕樹さんは新たなメディアについて、国連の「持続可能な開発目標」(SDGs)との関わりを意識するアイデアを提示した。

 助言を基に意見交換した後、参加者は街へ繰り出して野毛地区の飲食店などを見て回った。横浜市の会社員鍋野仁美さん(26)は「好きな横浜のまちを深く知りたいと思い参加した。人の人生を豊かにするという観点で何かを創出したい」と話した。

 
 

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