
三浦市城山町の空き家を、1級建築士の女性が住居兼建築士事務所に改修した。当初は自宅用と考えていたが、活気を失う地域を憂い、三浦の街並みを残すことでファンを増やせればと、独立して事務所としても登録。昔ながらの物件を生まれ変わらせる楽しさを知ってもらおうと、一部を一般開放している。女性は「改修した自宅を気に入り、『ずっと三浦で暮らしたい』と思う私たちを、一つの事例として見てもらえたら」と話している。
タイル張りの洗面ボウル、木製の建具や雨戸、軒天井の縁側…。1級建築士の長坂絵理さん(33)が自ら設計し、改修した住宅兼事務所「練建築舎」だ。
長坂さんは2017年6月、昭和の街並みが残る三崎・下町地区に近い木造2階建ての住宅を購入した。