花の栽培が盛んな寒川町の全町立学校(小学校5校、中学校3校)で9月から、温暖な気候を利用した「冬のひまわり」の種まきが行われている。
冬に咲くヒマワリを冬季観光の目玉にしようと町内外に発信している同町観光協会が、子どもたちに「花のまち さむかわ」を身近に感じてもらおうと、種1万5千粒を同町教育委員会に贈呈した。
30日には寒川小学校(同町宮山)の全校児童531人が参加。事前に金子吉則校長が「花のまちとして、住みよい、きれいな町にしましょう」と、種まきの意義を手紙に記して各クラスに配布した。地元農家の男性が大型トラクターで学校に隣接する広場の一角を耕し、腐葉土などで整地した上で児童たちが3千粒をまいた。
同町によると、早い所ではすでに5センチ程度、芽が出ているという。順調に育てば11月中旬頃に開花し、町を色鮮やかに彩る。
同町観光協会では4年前から冬のヒマワリを育て、摘み取りイベントなどを毎年行っている。