
1989年に横浜・みなとみらい21(MM21)地区で開催された横浜博覧会(YES’89)の30周年を記念し、博覧会協会の当時の職員やコンパニオンが集う同窓会が5日、JR桜木町駅近くのホテルで行われた。約130人が再会を果たし、思い出話に花を咲かせた。
同協会は横浜市職員のほか、県内自治体や企業からの出向者で構成。
事務局長だった間宮靖宏さん(87)は「雨にたたられた時もあったが、最終的な入場者数は1333万7150人に達した。それもここにいる皆さんのおかげ」とあいさつ。「MM21地区のスタートを切ったともいえる一大イベント。日々発展していく姿を見られてうれしい」と感慨深げに話した。
同協会コンパニオンは263人。当時44歳で最年長だった酒井久子さん=港北区=は「子育てが終わり高齢者介護の経験もあったので、ボランティアのつもりで応募したらコンパニオンに。主に迷子や高齢者の世話を担当したが、家族からのお礼の言葉が最高にうれしかった」と語った。
YES’89は、3月24日の開会式から10月1日までの約半年間開催。国際博覧会に匹敵する規模で、国内からは団体・企業のパビリオン34館が出展し、海外からも36カ国、二つの国際機関が参加した。