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「メリー」銀幕に再び 「リアルな戦後、感じて」中村監督

話題 | 神奈川新聞 | 2017年10月12日(木) 02:00

「ヨコハマメリー」の単行本を著した中村監督(右) =横浜市中区のバー「アポロ」
「ヨコハマメリー」の単行本を著した中村監督(右) =横浜市中区のバー「アポロ」

 中村高(たか)寛(ゆき)監督(42)の代表作「ヨコハマメリー」(2006年公開)が14日から、横浜市中区の横浜ニューテアトルでリバイバル上映される。8月には単行本「ヨコハマメリー かつて白化粧の老娼婦がいた」(河出書房新社刊、328ページ)を出版したばかり。「伊勢佐木町にもう一度、メリーブームを巻き起こしたい」と話している。

 顔を白く塗り、白いドレス姿で戦後横浜の街角に立つ娼(しょう)婦(ふ)、通称「ハマのメリーさん」の半生を追ったドキュメンタリー。1995年の冬に忽然(こつぜん)と姿を消した彼女の実像をスクリーンに浮き彫りにしていく。

 単行本では、初の監督作品を手掛けることになった経緯を赤裸々に紹介。メリーさんを温かく見守り続けたシャンソン歌手・永登元次郎さんら、多くの人々に取材した際のやりとりが克明に記録されている。

 同映画館では、横浜生まれの禅僧ヘンリ・ミトワさんの波乱に満ちた人生に迫るドキュメンタリー「禅と骨」が上映中。中村監督は「『ヨコハマメリー』と『禅と骨』を合わせて見ることで、戦後の横浜をリアルに感じられるはず。かつての雰囲気を今に残す伊勢佐木辺りを巡ってもらえれば」と話している。

 リバイバル上映は27日まで。料金は千円。問い合わせは、同映画館電話045(261)2995。

 
 

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